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2026年 中学校の部の課題図書3冊──自分に合う一冊の選び方

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2026年ねん、中学校ちゅうがっこうの部ぶの課題かだい図書としょはこの3冊さつです。

  • 落合おちあい由佳ゆか『君きみの火ひがゆらめいている』
  • 『チーム・テスならだいじょうぶ』
  • 伊藤いとう元雄もとお『リュウグウの砂すなに挑いどむ』

3冊さつは、内容ないようも長ながさも大おおきく違ちがいます。どの本ほんがいちばん簡単かんたんかではなく、自分じぶんが何なにについて考かんがえたいかをもとに選えらんでみてください。


1. 『君きみの火ひがゆらめいている』

主人公しゅじんこうの葉は澄きよしには、発達はったつ障害しょうがいのある双子ふたごの姉あね、菜さい々々実みがいます。葉は澄きよしは姉あねを大切たいせつに思おもい、通院つういんや送おくり迎むかえを手伝てつだっていますが、友達ともだちと遊あそびたい日ひも、自分じぶんのことを優先ゆうせんしてほしい日ひもあります。

姉あねを大切たいせつにしたい気持きもちと、自分じぶんの人生じんせいも大切たいせつにしたい気持きもち。 その間あいだで揺ゆれる葉は澄きよしの姿すがたが描えがかれています。

葉は澄きよしはやがて、障害しょうがいのある兄弟きょうだいや姉妹しまいをもつ人ひとが集あつまる「きょうだい会かい」に参加さんかします。そこで自分じぶんと似にた気持きもちをもつ人ひとと出会であい、これまで言いえなかった思おもいを、少すこしずつ言葉ことばにしていきます。

感想かんそう文ぶんの中心ちゅうしんになる問とい

家族かぞくを助たすけるとは、どういうことなのか

家族かぞくだから、我慢がまんするのは当あたり前まえなのでしょうか。誰だれかを大切たいせつにするためには、自分じぶんを後回あとまわしにしなければならないのでしょうか。

葉は澄きよしは姉あねを嫌きらっているわけではありません。大切たいせつだからこそ、苦くるしい。 この二ふたつの気持きもちが同時どうじに存在そんざいすることが、物語ものがたりの大切たいせつなところです。

書かき方かたのヒント

私わたしはこれまで、家族かぞくを助たすけることは当あたり前まえだと思おもっていました。けれど、葉は澄きよしの姿すがたを読よんで、助たすけている人ひと自身じしんにも支ささえが必要ひつようなのだと気きづきました。

このように、読よむ前まえと読よんだあとの考かんがえを比くらべると、深ふかく書かくことができます。題名だいめいの「火ひ」が、その人ひとの夢ゆめや、自分じぶんらしさを表あらわしているのではないかと考かんがえるのもよいでしょう。

どんな人ひとに向むいているか

家族かぞくとの関係かんけいや、我慢がまんすること、自分じぶんの将来しょうらいについて考かんがえたい人ひとに向むいている一いち冊さつです。


2. 『チーム・テスならだいじょうぶ』

主人公しゅじんこうは、中学ちゅうがく二に年生ねんせいのテスです。転校てんこうしたテスは、得意とくいな焼やき菓子かしをきっかけに新あたらしい友達ともだちをつくり、焼やき菓子かしのコンテストに挑戦ちょうせんします。仲間なかまたちは、テスを応援おうえんする「チーム・テス」をつくりました。

けれどテスには、周まわりに隠かくしていることがあります。何なん度ども起おこる、激はげしい腹痛はらいたです。やがてテスは、長ながく付つき合あっていく必要ひつようのある病気びょうき、クローン病びょうだと診断しんだんされます。

この作品さくひんは、病気びょうきに負まけずに頑張がんばればすべてが元通もとどおりになる、という物語ものがたりではありません。 病気びょうきがあっても、その人ひとのすべてが病気びょうきだけで決きまるわけではない。一人ひとりで抱かかえ込こまず、人ひとの力ちからを借かりながら生いきていく。そのことが描えがかれています。

感想かんそう文ぶんの中心ちゅうしんになる問とい

本当ほんとうの強つよさとは、何なになのか

テスはなぜ、腹痛はらいたを周まわりに言いえなかったのでしょうか。心配しんぱいをかけたくなかったから。弱よわい人ひとだと思おもわれたくなかったから。これまで通とおりの自分じぶんでいたかったから。

私わたしたちも、苦くるしいのに「大丈夫だいじょうぶ」と言いってしまうことがあります。本当ほんとうの強つよさとは、一人ひとりで我慢がまんし続つづけることでしょうか。それとも、誰だれかに助たすけを求もとめられることでしょうか。

書かき方かたのヒント

私わたしは、一人ひとりで頑張がんばれる人ひとが強つよい人ひとだと思おもっていました。けれどテスを読よんで、自分じぶんの苦くるしさを伝つたえられることも、一ひとつの強つよさなのだと思おもいました。

このように、自分じぶんが考かんがえていた「強つよさ」と比くらべることができます。題名だいめいの「だいじょうぶ」は、何なにも問題もんだいが起おこらないという意味いみではありません。不安ふあんや病気びょうきがあっても、一人ひとりではないから進すすんでいける。その意味いみでの「だいじょうぶ」なのかもしれません。

どんな人ひとに向むいているか

3冊さつの中なかでは最もっとも長ながい本ほんですが、友達ともだちづくりやお菓子かし作づくりなど、中学生ちゅうがくせいが入はいり込こみやすい場面ばめんが多おおくあります。友情ゆうじょうやチーム、人ひとに頼たよることについて考かんがえたい人ひとに向むいています。


3. 『リュウグウの砂すなに挑いどむ』

この本ほんは物語ものがたりではありません。小惑星しょうわくせい探査たんさ機きはやぶさ2が、小惑星しょうわくせいリュウグウから持もち帰かえった砂すなを、研究けんきゅう者しゃたちが分析ぶんせきする姿すがたを描えがいた科学かがくノンフィクションです。研究けんきゅう者しゃたちは、その砂すなから地球ちきゅうの水みずや生命せいめいの材料ざいりょうがどこから来きたのかを探さぐります。

この本ほんで注目ちゅうもくしたいのは、宇宙うちゅうの知識ちしきだけではありません。研究けんきゅう者しゃたちが、どのように挑戦ちょうせんしたのかです。

リュウグウの砂すなは、やり直なおしのきかない貴重きちょうな試料しりょうです。そのため研究けんきゅう者しゃたちは、何なん度ども練習れんしゅうし、起おこりそうな失敗しっぱいを考かんがえ、準備じゅんびを重かさねました。また、大発見だいはっけんは一人ひとりの天才てんさいだけによって生うまれるわけではありません。異ことなる専門せんもんをもつ人ひとたちが集あつまり、知識ちしきを持もち寄よることで、少すこしずつ謎なぞを明あきらかにしていきます。

この本ほんは宇宙うちゅうの本ほんであると同時どうじに、失敗しっぱいや準備じゅんび、チームで学まなぶことについての本ほんでもあります。

感想かんそう文ぶんの中心ちゅうしんになる問とい

失敗しっぱいとの向むき合あい方かた

部ぶ活動かつどうや委員いいん会かい、グループ学習がくしゅうなど、誰だれかと協力きょうりょくした経験けいけんにつなげてみてください。

書かき方かたのヒント

私わたしは、失敗しっぱいしない人ひとが優すぐれた人ひとだと思おもっていました。けれど研究けんきゅう者しゃたちは、失敗しっぱいの可能かのう性せいを考かんがえ、そこから次つぎの方法ほうほうを準備じゅんびしていました。

このように、自分じぶんの失敗しっぱいに対たいする考かんがえと比くらべることもできます。

⚠️ こう書かくと、もったいない

「宇宙うちゅうはすごいと思おもいました」「はやぶさ2に驚おどろきました」

これだけでは、感想かんそう文ぶんが広ひろがりません。研究けんきゅう者しゃの姿すがたを読よんで、自分じぶんの考かんがえがどう変かわったのかを書かくことが大切たいせつです。

どんな人ひとに向むいているか

3冊さつの中なかでは最もっとも短みじかく、文章ぶんしょうも比較的ひかくてき読よみやすい本ほんです。宇宙うちゅうや科学かがく、実験じっけんやものづくり、チームでの挑戦ちょうせんに興味きょうみがある人ひとに向むいています。


どの本ほんを選えらぶ?

こんな人ひとには この本ほん
家族かぞくとの関係かんけいや、自分じぶんの将来しょうらいについて考かんがえたい 君きみの火ひがゆらめいている
友情ゆうじょうや、助たすけを求もとめることについて考かんがえたい チーム・テスならだいじょうぶ
科学かがくや失敗しっぱい、チームで挑戦ちょうせんすることについて考かんがえたい リュウグウの砂すなに挑いどむ

ページ数すうが最もっとも少すくないのは『リュウグウの砂すなに挑いどむ』、最もっとも長ながいのは『チーム・テスならだいじょうぶ』です。けれど、短みじかい本ほんだから感想かんそう文ぶんが簡単かんたんとは限かぎりません。長ながい本ほんでも、自分じぶんの興味きょうみに合あっていれば、楽たのしく読よむことができます。

3冊さつに共通きょうつうしているのは、一人ひとりだけで抱かかえ込こまないことです。

葉は澄きよしは、同おなじ立場たちばの人ひとと出会であいます。テスは、友達ともだちや医療いりょうに関かかわる人ひととつながります。研究けんきゅう者しゃたちは、異ことなる専門せんもんをもつ仲間なかまと協力きょうりょくします。一人ひとりで耐たえ続つづけることだけが、強つよさではありません。人ひとに相談そうだんすること。助たすけを求もとめること。違ちがう力ちからをもつ人ひとと協力きょうりょくすること。3冊さつはそれぞれ違ちがう方法ほうほうで、その大切たいせつさを描えがいています。


読よみ終おわったあとに聞きく、3つの質問しつもん

読書どくしょ感想かんそう文ぶんで大切たいせつなのは、本ほんの内容ないようをまとめることではありません。心こころに残のこった場面ばめんを通とおして、自分じぶんの考かんがえがどう変かわったのかを書かくことです。

質問しつもん 引ひき出だせるもの
「読よむ前まえの自分じぶんは、どう考かんがえていた?」 読よむ前まえの考かんがえ
「なぜ、その場面ばめんが心こころに残のこった?」 心こころが動うごいた理由りゆう
「本ほんを読よんだあと、どのように考かんがえるようになった?」 読よんだあとの変化へんか

自分じぶんの心こころが、いちばん大おおきく動うごきそうな本ほんを選えらんでみてください。

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