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2026年 小学校中学年の課題図書4冊──どれが読書感想文を書きやすい?

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2026年ねん、小学校しょうがっこう中学年ちゅうがくねんの課題かだい図書としょはこの4冊さつです。

  • 『まだまだここから』
  • 『それからぼくはひとりで歩あるく』
  • 『おいしいお米こめをつくりたい!』
  • 『宇宙うちゅうでウンチ』

……最後さいごの一いち冊さつ、タイトルの力ちからが強つよいですね。本棚ほんだなに並ならんでいたら、たぶん最初さいしょに手てに取とります。

さて。どの本ほんにもそれぞれ魅力みりょくがありますが、「読よみやすい本ほん」と「感想かんそう文ぶんを書かきやすい本ほん」は、少すこし違ちがいます。

読書どくしょ感想かんそう文ぶんが苦手にがてなお子こさんほど、実じつは書かき始はじめる前まえの本ほん選えらびがとても大切たいせつです。

この記事きじでは「どんな子こに合あうか」「どんな感想かんそう文ぶんに広ひろげやすいか」「迷まよったときはどれか」の3つの視点してんで見みていきます。


1. 『まだまだここから』

主人公しゅじんこうは、スイミングをがんばっている小学生しょうがくせいの蓮れん。

特訓とっくん生せいになるチャンスをつかんだと思おもったのに、選えらばれたのは、自分じぶんではなく弟おとうとでした。

がんばったのに、選えらばれない。努力どりょくしたのに、結果けっかが出でない。

運動うんどうでも勉強べんきょうでも習ならい事ごとでも、「自分じぶんなりにがんばったのに、うまくいかなかった」という経験けいけんは、多おおくの子こどもにあります。だからこの本ほんは、感想かんそう文ぶんの入口いりぐちを見みつけやすいのです。

感想かんそう文ぶんの中心ちゅうしんになる問とい

がんばったことは、結果けっかが出でなければ、むだなのか

自分じぶんの経験けいけんとつなげやすい

  • 「ぼくも、がんばったのに選えらばれなかったことがあります」
  • 「わたしも、弟おとうとや友達ともだちと比くらべて、くやしくなったことがあります」
  • 「失敗しっぱいしたら、今いままでの努力どりょくが全部ぜんぶむだに思おもえてしまう気持きもちが分わかりました」

読書どくしょ感想かんそう文ぶんで大切たいせつなのは、本ほんの出来事できごとを順番じゅんばんに説明せつめいすることではありません。その本ほんを読よんで、自分じぶんの気持きもちや考かんがえがどんなふうに動うごいたのかを書かくことです。

どんな子こに向むいているか

習ならい事ごとやスポーツをがんばっている子こ。負まけずぎらいな子こ。くやしい気持きもちを、うまく言葉ことばにできない子こです。


2. 『それからぼくはひとりで歩あるく』

主人公しゅじんこうは、目めの見みえない少年しょうねんハイメ。ある放課後ほうかご、はじめて一人ひとりでバスに乗のることになります。

大人おとなから見みると「バスに乗のるだけ」と思おもうかもしれません。でもハイメにとっては、小ちいさく見みえて、とても大おおきな冒険ぼうけんです。

この本ほんのよさは、「見みえない世界せかい」を、ただ大変たいへんでかわいそうなものとして描えがいていないところです。

音おとや気配けはい。失敗しっぱいしたときの不安ふあん。できたときのよろこび。そうした一ひとつ一ひとつを通とおして、ハイメの毎日まいにちを一人ひとりの子こどもの日常にちじょうとして感かんじることができます。

⚠️ こう書かくと、もったいない

「目めが見みえなくて大変たいへんだと思おもいました」

これだけで終おわると、本ほんを読よんで分わかったことの説明せつめいになってしまいます。

感想かんそうを広ひろげるなら、こんな方向ほうこうです。

  • 「自分じぶんには当あたり前まえのことでも、だれかにとっては大おおきな挑戦ちょうせんかもしれない」
  • 「自分じぶんも、はじめて一人ひとりで何なにかをしたとき、不安ふあんだった」
  • 「助たすけることと、見守みまもることは、同おなじではないのかもしれない」

どんな子こに向むいているか

物語ものがたりをじっくり読よめる子こ。人ひとの気持きもちを考かんがえるのが好すきな子こ。「自立じりつ」や「勇気ゆうき」について考かんがえてみたい子こです。

4冊さつの中なかでは、書かきやすさだけで言いえば少すこしむずかしめです。でも、その子この経験けいけんや興味きょうみとうまく重かさなれば、いちばん心こころに残のこる一いち冊さつになるかもしれません。


3. 『おいしいお米こめをつくりたい!』

農家のうかの人ひとに弟子でし入いりして、米こめづくりに取とり組くむ子こどもの本ほんです。

田植たうえ。草取くさとり。虫むし。そして、台風たいふう。

私わたしたちがいつも食たべているお米こめの後うしろには、たくさんの手間てまや工夫くふうがあります。

この本ほんのよさは、毎日まいにちの生活せいかつととてもつながりやすいところです。 ご飯はんを食たべたことがない子こは、ほとんどいません。でも、そのお米こめがどんな人ひとの手てで、どんなふうに作つくられているのかまで考かんがえたことのある子こは、少すくないかもしれません。

⚠️ こう書かくと、もったいない

「米こめづくりは大変たいへんだと分わかりました」

この本ほんは、主人公しゅじんこうの気持きもちを追おうというより、米こめづくりの大変たいへんさやおもしろさを知しるタイプの本ほんです。そのため、感想かんそう文ぶんが「分わかりました」で終おわりやすいのです。

そこからもう一歩いっぽ。

  • 「それを知しって、自分じぶんの食たべ方かたはどう変かわりそうか」
  • 「家いえの人ひとが作つくってくれるご飯はんや、給食きゅうしょくの見方みかたは変かわったか」
  • 「自分じぶんが米こめづくりをするなら、どの作業さぎょうが大変たいへんだと思おもうか」

ここまで考かんがえられると、知しったことが、その子こ自身じしんの感想かんそうになります。

どんな子こに向むいているか

食たべ物ものに興味きょうみがある子こ。理科りかや社会しゃかいが好すきな子こ。物語ものがたりよりも、写真しゃしんや事実じじつから考かんがえるのが得意とくいな子こです。

夏休なつやすみに、家いえでご飯はんを食たべながら話はなし合あうのにも向むいています。「この一粒ひとつぶができるまで、どれくらいかかったんだろうね」——そんな会話かいわから、感想かんそう文ぶんの種たねが見みつかるかもしれません。


4. 『宇宙うちゅうでウンチ』

……やはり、タイトルの存在そんざい感かんがすごいですね。子こどもたちもこの題名だいめいを見みたら、「えっ、宇宙うちゅうでどうするの?」と気きになると思おもいます。

でもこの本ほんは、ただ笑わらって楽たのしむだけの本ほんではありません。

宇宙うちゅう飛行ひこう士しは、無重力むじゅうりょくの宇宙うちゅうでどうやってトイレを使つかうのか。宇宙うちゅうで生活せいかつするためには、どんな技術ぎじゅつや工夫くふうが必要ひつようなのか。そうしたことを知しることができる科学かがく絵本えほんです。

「気きになる!」から入いれるのが強つよみ

読書どくしょ感想かんそう文ぶんが苦手にがてな子こは、「まじめそうな本ほんを選えらばなければいけない」と思おもってしまうことがあります。

でも、本ほんを読よむ入口いりぐちは「なんだこれ?」「ちょっと見みてみたい」でもいいんです。むしろ、その好奇こうき心しんはとても大切たいせつです。

⚠️ こう書かくと、もったいない

「宇宙うちゅうでウンチをするのがおもしろかったです」

最初さいしょの感想かんそうとしては大切たいせつです。でもそこから、

  • 「なぜ、そんな研究けんきゅうが必要ひつようなのか」
  • 「人間にんげんが宇宙うちゅうで暮くらすとは、どういうことなのか」
  • 「宇宙うちゅうのトイレと、私わたしたちの生活せいかつには、どんなつながりがあるのか」

と考かんがえていくと、おもしろさが、しっかりした感想かんそうに育そだっていきます。

どんな子こに向むいているか

宇宙うちゅうや科学かがくが好すきな子こ。おもしろい題材だいざいなら本ほんを読よんでみようと思おもえる子こ。分わかったことを、さらに調しらべるのが好すきな子こです。

4冊さつの中なかで、いちばん子こどもの最初さいしょの反応はんのうがよさそうなのは、この本ほんかもしれません。


では、どれが書かきやすい?

こんな子こには この本ほん
迷まよったら/自分じぶんの経験けいけんとつなげたい まだまだここから
読書どくしょが苦手にがて/まず興味きょうみをもたせたい 宇宙うちゅうでウンチ
食たべ物ものや毎日まいにちの生活せいかつとつなげたい おいしいお米こめをつくりたい!
じっくり考かんがえる感想かんそう文ぶんを書かきたい それからぼくはひとりで歩あるく

読書どくしょ感想かんそう文ぶんでいちばん大切たいせつなのは、「立派りっぱな本ほん」を選えらぶことではありません。

その子こが「自分じぶんにも似にたことがあった」「今いままで知しらなかった」「読よむ前まえと少すこし考かんがえが変かわった」と思おもえる本ほんを選えらぶことです。

その子この経験けいけんや興味きょうみとつながる本ほんなら、感想かんそう文ぶんの材料ざいりょうは自然しぜんと見みつかりやすくなります。


読よみ終おわったあとに聞きく、3つの質問しつもん

質問しつもん 引ひき出だせるもの
「どの場面ばめんが、いちばん心こころに残のこった?」 感想かんそう文ぶんの中心ちゅうしんになる場面ばめん
「自分じぶんだったら、どうする?」 その子こ自身じしんの考かんがえ
「読よむ前まえと読よんだあとで、考かんがえは変かわった?」 読書どくしょを通とおした変化へんか

すぐに立派りっぱな答こたえが返かえってこなくても大丈夫だいじょうぶです。

「おもしろかった」「びっくりした」「なんか、いやだった」——そんな短みじかい一言ひとことも、その子こだけの感想かんそう文ぶんにつながる大切たいせつな種しゅです。焦あせらず、少すこしずつ話はなしを聞きいてあげてください。

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