有名な物語モモ(ミヒャエル・エンデ)
『モモ』時間どろぼうは、何を盗んだのか
▶ YouTubeで見るモモ |あなたの時間、盗まれていませんか?【読書感想文におすすめ‼︎】『モモ』は、町はずれの古い円形劇場に住む女の子、モモの物語です。モモのまわりには、ゆっくり話し、遊び、想像する時間がありました。
ところが灰色の男たちが現れると、町の人たちは「時間を節約しなければ」と急ぎ始めます。時間どろぼうは、いったい何を盗んだのでしょうか。
モモのいる場所には、急がない時間があった

モモは、すごい答えを教える子ではありません。ただ、相手の話を心をこめて聞きます。
モモに話すと、悩んでいた人は自分の気持ちに気づき、けんかしていた人は仲直りのきっかけを見つけます。円形劇場には、人が自分を取り戻せる時間がありました。
灰色の男たちの言葉は、正しく聞こえる

灰色の男たちは「時間をむだにしてはいけない」「もっと節約しなさい」と言います。
一見すると、まじめで正しい言葉です。だから人々は、灰色の男たちが何を奪おうとしているのか、すぐには気づきません。
節約したはずなのに、町から笑顔が減る

人々は、友だちと話す時間や、子どもと遊ぶ時間、ぼんやり考える時間まで減らしていきます。
前より忙しく働いているのに、心にはゆとりがなくなり、町の空気は冷たくなっていきます。時間を節約することと、幸せになることは同じではなかったのです。
時間どろぼうが奪ったのは、心のゆとり

灰色の男たちは、時計を止めるわけではありません。人々が自分から急ぎ、自分から大切な時間を手放すようにします。
奪われたのは、だれかの話を聞く余裕や、自分の気持ちを考える余裕、人と笑い合う余裕でした。
モモは、時間を返す側にいる

時間どろぼうが人を急がせるのに対して、モモは急がせません。相手のために、自分の時間を使います。
だからモモは、ただ悪者と戦う主人公ではありません。人が人らしく生きるための時間を、町に返していく存在なのです。
考えてみたい問い
| 問い | 考える手がかり |
|---|---|
| 灰色の男たちの言葉は、なぜ人々に信じられたのだろう? | 「時間を節約する」という言葉を考える |
| なくなってしまった時間には、どんなものがある? | 話す、遊ぶ、考える時間を思い出す |
| モモと時間どろぼうは、時間をどのように違って使う? | 急がせることと、聞くことを比べる |
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