読み深め

『モモ』時間どろぼうは、何を盗んだのか

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『モモ』は、まちはずれのふる円形えんけい劇場げきじょうおんな、モモの物語ものがたりです。モモのまわりには、ゆっくりはなし、あそび、想像そうぞうする時間じかんがありました。

ところがはいいろおとこたちがあらわれると、まちひとたちは「時間じかん節約せつやくしなければ」といそはじめます。時間じかんどろぼうは、いったいなにぬすんだのでしょうか。

モモのいる場所ばしょには、いそがない時間じかんがあった

モモは、すごいこたえをおしえるではありません。ただ、相手あいてはなしこころをこめてきます。

モモにはなすと、なやんでいたひと自分じぶん気持きもちにづき、けんかしていたひと仲直なかなおりのきっかけをつけます。円形えんけい劇場げきじょうには、ひと自分じぶんもどせる時間じかんがありました。

はいいろおとこたちの言葉ことばは、まさしくこえる

はいいろおとこたちは「時間じかんをむだにしてはいけない」「もっと節約せつやくしなさい」といます。

一見いっけんすると、まじめでただしい言葉ことばです。だから人々ひとびとは、はいいろおとこたちがなにうばおうとしているのか、すぐにはづきません。

節約せつやくしたはずなのに、まちから笑顔えがお

人々ひとびとは、ともだちとはな時間じかんや、どもとあそ時間じかん、ぼんやりかんがえる時間じかんまでらしていきます。

まえよりいそがしくはたらいているのに、こころにはゆとりがなくなり、まち空気くうきつめたくなっていきます。時間じかん節約せつやくすることと、しあわせになることはおなじではなかったのです。

時間じかんどろぼうがうばったのは、こころのゆとり

はいいろおとこたちは、時計とけいめるわけではありません。人々ひとびと自分じぶんからいそぎ、自分じぶんから大切たいせつ時間じかん手放てばなすようにします。

うばわれたのは、だれかのはなし余裕よゆうや、自分じぶん気持きもちをかんがえる余裕よゆうひとわら余裕よゆうでした。

モモは、時間じかんかえがわにいる

時間じかんどろぼうがひといそがせるのにたいして、モモはいそがせません。相手あいてのために、自分じぶん時間じかん使つかいます。

だからモモは、ただ悪者わるものたたか主人公しゅじんこうではありません。ひとひとらしくきるための時間じかんを、まちかえしていく存在そんざいなのです。

かんがえてみたい

かんがえるがかり
はいいろおとこたちの言葉ことばは、なぜ人々ひとびとしんじられたのだろう? 時間じかん節約せつやくする」という言葉ことばかんがえる
なくなってしまった時間じかんには、どんなものがある? はなす、あそぶ、かんがえる時間じかんおも
モモと時間じかんどろぼうは、時間じかんをどのようにちがって使つかう? いそがせることと、くことをくらべる

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