有名な物語手袋を買いに(新美南吉)
『手袋を買いに』町の灯は、なぜいろいろな色に見えたのか
▶ YouTubeで見る手袋を買いに|思いこみで決めつけていませんか?雪の夜、子ぎつねは遠くの町の灯を見ます。はじめは星が低いところに落ちたように見え、近づくと赤や黄や青の灯に見えてきます。
同じ灯を見ている母ぎつねは、町へ近づくことができません。二人の見え方の違いには、これまでに経験したことの違いが表れています。
母ぎつねにとって、町の灯はこわいしるし

母ぎつねは、人間に追いかけられたことを忘れられません。町の灯は、楽しい場所の明かりではなく、人間のいる危険な世界のしるしです。
こわい経験をすると、それと似たものを見るたびに、前のこわさまで思い出してしまうことがあります。
子ぎつねには、世界がたくさんの色に見える

子ぎつねは、まだ人間をよく知りません。だから町を「こわいもの」と一つに決めつけず、いろいろな色の灯として見ています。
色とりどりの灯は、人間にもいろいろな人がいることを、説明しすぎずに伝えているようです。
見え方が変わると、世界の広さが見えてくる

母ぎつねのこわさは、間違いではありません。けれど、そのこわさだけで町のすべてを決めることはできません。
子ぎつねは、母ぎつねが見られなかった色を見ています。その見方が、あとで帽子屋と出会うことへつながっていきます。
考えてみたい問い
| 問い | 考える手がかり |
|---|---|
| 同じ町の灯なのに、二人にはなぜ違って見えたのだろう? | 二人が知っていること、経験したことを比べる |
| 子ぎつねが見た色には、どんな意味があるのだろう? | 人間を一つに決めつけない見方を考える |
| こわいと思った相手や場所を、一つの見方だけで決めていないだろうか? | 違う面がなかったか思い出す |
← 読み深め